フランスとピアノの出会い
フランスにおけるピアノの始まりは1716年のことで、チェンバロメーカーのマリュウスがピアノのような楽器を作っていたと言われているが、その後に続くことはなかった。
本格的にピアノがフランスに紹介されたのは1759年頃で、そのときのピアノはおそらくドイツ製だと言われている。
ドイツ人ピアニスト、ヨハン・シューベルトとエックハルトの演奏会が行われ、パリ市民は初めてピアノを見たのである。
こうしてフランスに入ってきたピアノだったが、この後すぐにフランスで製作開始には進まなかった。
1767年以降、フランスのピアノの普及はイギリスからの輸入によりスタートしたからである。
ピアノがフランス国内で製造され始めたのが1770年、そして1777年、セバスティアン・エラールが製造を始めたときからようやく本格的な製造が始まった。