
目次
メーカー別録音~ベーゼンドルファー~
ヴィルヘルム=バックハウスは1884年ドイツ生まれ(後にスイス永住)のピアニストです。1966年にはオーストリア共和国芸術名誉十字勲章を受け、ベーゼンドルファーから20世紀最大のピアニストに贈られる指環を受けました。ベートーヴェンやリストの直系ピアニストとしてのバックハウスの演奏は、特にベートーヴェンの演奏の一つの基準になっています。デッカで録音されたものはほとんどベーゼンドルファーだそうです。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 (Beethoven : Piano Sonatas Nos. 15, 18, 21 & 30 / Wilhelm Backhaus (1969 LIVE))
バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番、モーツァルト:第27番
アンドラーシュ=シフは1953年ハンガリー出身のピアニストです。チャイコフスキー国際コンクール4位、リーズ国際コンクールで3位実力の持ち主です。
Piano Sonatas & Impromptu
フリードリヒ=グルダは1930年生まれのオーストリアのピアニストで、ジャズを弾いたり、「私が弾くとどんな作品でもグルダになる」というような発言が物議をかもしました。
アルフレッド=ブレンデルは1931年チェコ生まれのピアニストです。ウィーン音楽院でも学びましたが、ほとんど独学で巨匠と呼ばれるまでになりました。
キース=ジャレットは1945年アメリカ生まれのジャズピアニストです。この録音は完全即興で演奏されたコンサートのライブ盤で、名盤として世界中で売れた録音です。前日からの移動で一睡もせず、食事も満足にとれていない状態でのコンサートだったということです。さらにひどいことには、ベーゼンドルファーがコンサート会場の近くに2台あり、片方は良い状態、片方は良くない状態だったのですが、ミスで良くない方が入っていたそうです。そのため、前半は出来るだけピアノに合わせて中音域を多用しているとのことです。
エディ=ヒギンズは1932年生まれのジャズピアニストです。日本のヴィーナスレコードが日本人好みなヒギンズを全面的に応援し、素晴らしい録音を制作しました。日本のジャズの賞を取ってアメリカに逆輸入されるほどになりました。
メーカー別録音~グロトリアン~
ワルター=ギーゼキングはコンサートも録音もグロトリアンを使ったピアニストです。1895年フランスで生まれました。モーツァルト、ラヴェル、ドビュッシーが有名ですが、そのレパートリーは広く、バッハ、ベートーヴェンからラフマニノフまで弾いています。
グレート・ピアニスト・シリーズ/ギーゼキング J.S.バッハ&ベートーヴェン作品集
20世紀の偉大なるピアニストたち~ワルター・ギーゼキング
メーカー別録音~ベヒシュタイン~
リスト:巡礼の年
ホルヘ=ボレットは1914年キューバ生まれのピアニストです。キューバはスポーツや音楽の才能を育てることを国を挙げて行っており、彼もその中で育てられました。リストやショパン、メンデルスゾーンなど、レパートリーは広く、技術も素晴らしいです。
モーツァルト: ピアノ・ソナタ 第12番, 第14番, 幻想曲 | クレメンティ: ピアノ・ソナタ ト短調 (Mozaart, Clementi / Aldo Ciccolini)
アルド=チッコリーニは1925年イタリア生まれのピアニストです。16歳でデビューし、1949年24歳でロン=ティボーコンクールで優勝、その後もフランス音楽を中心に多くのレパートリーで評価されています。
アルトゥール=シュナーベル、彼は戦前から活躍したピアニストです。録音としては1932年から1937年にかけて録音されたベートーヴェンのピアノソナタ集を紹介させていただきますが、現代にも通じる録音です。シュナーベルは1882年生まれのピアニストでやはりベートーヴェンに定評があります。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番 – 第6番, 第19番, 第20番(シュナーベル)(1932-1935)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番 – 第10番(シュナーベル)(1932-1935)
シプリアン=カツァリスは1951年フランス生まれののピアニストです。ジョルジュ・シフラ国際コンクールで優勝しました。現在も活躍するピアニストでベヒシュタインで録音しているピアニストは少なく、貴重です。
ベートーヴェン (リスト編曲) : 交響曲第3番 「英雄」
メーカー別録音~ブリュットナー~
ハイドン:ピアノソナタ全集―オルベルツ(ヴァルター)
ヴァルター=オルベルツは旧東ドイツのピアニストで、ブリュットナーによる演奏を数多く残してくれています。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番&第4番―プレトニョフ(ミハイル)
ミハイル・プレトニョフは1957年旧ソ連で生まれたピアニストで、1978年にはチャイコフスキー国際コンクール優勝のピアニストです。現在は指揮活動が中心となっています。
メーカー別録音~エラール~
ショパン&ラヴェル:P協奏曲―マルグリット・ロン
マルグリット=ロンは1874年にフランス生まれの女性ピアニストです。パリ音楽院で学び、私生活では夫を第1次大戦で亡くすなど苦難を味わいましたが、ピアニストとしても教師としても多くの功績を残しました。現在ロン=ティボー国際コンクールが開催されていますが、これはロンとヴァイオリニストのジャック=ティボーによって設立されたものです。
ショパン:ピアノ協奏曲第2番―アックス(エマニュエル)
エマニュエル=アックスは1949年ポーランド生まれのピアニストです。様々なコンクールで入賞し、1974年にテルアヴィヴ国際アルトゥール・ルービンシュタインコンクールに優勝しました。日本人ピアニスト野崎洋子と結婚し、現在も活躍中です。
メーカー別録音~プレイエル~
アルフレッド=コルトーは1877年にスイスで生まれ、直接ショパンから指導を受けた経験のある先生からも授業を受け、ロマン派のショパンやシューマンに定評があります。フランスのエコール・ノルマル音楽院で教師としても高い評価を得ました。
コルトーはロマン派から続く流れを受け継いだ演奏家で、彼は特にプレイエルを愛好したと言われています。
ショパン 24の前奏曲集―コルトー(アルフレッド)
ドビュッシー:前奏曲集第1集―コルトー(アルフレッド)
メーカー別録音~スタインウェイ~
スタインウェイアーティスの中でもウラディミール=ホロヴィッツは外せません。彼はピアノの魔術師と呼ばれ、新旧問わず、ピアニストに大きな影響を与えました。彼は自宅に1943年製スタインウェイを持って、生涯愛用していました。
1966年 カーネギー・ホール・コンサート―ホロヴィッツ(ウラディミール)
モスクワ・ライヴ1986―ホロヴィッツ(ヴラディーミル)
日本人の内田光子もスタインウェイアーティストとしてスタインウェイのホームページで紹介されています。彼女はショパン国際ピアノコンクールで2位など、さまざまなコンクールで入賞した実績の持ち主で、モーツァルトに定評があります。現在もイギリス在住で活躍するピアニストです。
モーツァルト:ピアノソナタ第8番&第11番&第14番&15番 内田光子
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&24番 内田光子
メーカー別録音~ボールドウィン~
愛の夢&ラ・カンパネラ~リスト名演集 ボレット(ホルヘ)
ホルヘ=ボレットベヒシュタインも弾いていますが、ドビュッシーやメンデルスゾーンなどではボールドウィンを使用しました。
イヴァン・モラヴェッツ4
イヴァン=モラヴェッツは1930年生まれのチェコ出身ピアニストです。あまり、有名ではないかもしれませんが、ミケランジェリの弟子で、その清らかな音色は他に類を見ません。
メーカー別録音~ヤマハ~
グレン=グールドはピアノ界でも異端中の異端で、コンサートや聴衆を完全に排除したピアニストとして知られています。しかし、彼のバッハの解釈は世界中に衝撃を与え、現在も多くのファンがいます。
そんなグールドは晩年、所有していたのはハンブルグ・スタインウェイでした。しかし晩年、修理不可能なほど壊れた際にヤマハと出会い、このCDを録音したと言われています。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音) グレン・グールド
グレン=グールドはピアノ界でも異端中の異端で、コンサートや聴衆を完全に排除したピアニストとして知られています。しかし、彼のバッハの解釈は世界中に衝撃を与え、現在も多くのファンがいます。
そんなグールドは晩年、所有していたのはハンブルグ・スタインウェイでした。しかし晩年、修理不可能なほど壊れた際にヤマハと出会い、このCDを録音したと言われています。
ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集 グールド(グレン)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻 リヒテル(スヴャトスラフ)
冷戦時代、鉄のカーテンの向こうには凄いピアニストがいると伝説になったピアニストがスヴャトスラフ=リヒテルです。彼がヤマハと出会ったのは1970年の大阪公演で、その際にヤマハの技術者の献身的な努力と、ピアノの出来に満足したことからそれ以降ヤマハを使うようになったとされています。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番、第14番、第30番 ピリス(マリア・ジョアン)
マリア・ジョアン・ピレシュ(マリア・ジョアン・ピリス、マリアジョアオ・ピリス)はポルトガル出身の女性ピアニストです。ベートーヴェン生誕200周年記念コンクールにて優勝、ケンプなどに師事しました。手の故障などを経て80年代から再び世界で活躍しています。モーツァルト弾きとして有名な彼女ですが、他の作曲家の作品も多く、素晴らしい演奏を聞かせてくれます。このアルバムも含め、彼女は頻繁にヤマハを使用しているようです。
メーカー別録音~ファツィオリ~
アンジェラ=ヒューイット3歳からピアノを始め、9歳で初リサイタルという神童ぶりをみせる。ベートーヴェン、ショパン、メシアンなどレパートリーは広く、特にトロント国際バッハ・ピアノ・コンクールに優勝するなどバッハ演奏においては現代最高の一人と言える。ファツィオリファンとしても知られ、DVDによる映像とCDで楽しむことができる。
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 1巻&2巻 [DVD]
フォルテピアノによる録音
17世紀から18世紀までの鍵盤楽器の歴史を音で確認できるCDです。
演奏楽器はパリ音楽院付属の楽器博物館や浜松楽器博物館に所蔵されている楽器で演奏されたもので、実際音が鳴るのを聞けるのはなかなか貴重だと思います。
知識を得ても想像だけでは面白くない!バッハの時代にどんな音が奏でられたのかを知るチャンスです
幻想のフォルテピアノ《月光》-クラヴィーアの歴史と名器
モーツァルト:フォルテピアノデュオ クラヴィーアの歴史と名器II
モーツァルト:フォルテピアノデュオII [クラヴィーアの歴史と名器III]
クリストフォリ・ピアノで弾くスカルラッティ・ソナタ集
チェンバロによる録音
ヴァージナル音楽の巨匠達~黄金時代のイギリス鍵盤音楽名曲集
クラヴィコードによる録音
クラビコードはチェンバロからピアノへと移る時期に製作された楽器です。実はモーツァルトなどの時代からあり、スクエアピアノとともにモーツァルトの時代の音楽を考える上で避けては通れない楽器と言えるでしょう。