メイソン&ハムリン(Mason & Hamlin)

メイソン&ハムリンはオルガンメーカーとしても技術の高さから知られているピアノメーカーである。

◆メイソン&ハムリンの歴史

メイソン&ハムリンはヘンリー・メイソンとエモンス・ハムリンによって創設された。

ヘンリー・メイソンはドイツ系で祖先はメイフラワー号でアメリカに移住した家系だった。1831年に生まれ、ドイツの大学で学んだ後アメリカに戻った。

エモンス・ハムリンは1821年に生まれ、オルガン製作の工場に勤めていた。

このように別々の道を歩んでいたハムリンとメイソンが1854年に立ち上げたのがメイソン&ハムリンである。

当初はピアノではなくオルガンの製作から入り、特にハムリンの非凡な発想から様々な楽器の音が出せるオルガンのリードを発明し、リードオルガンを作っていたが、彼らの作る質の高い楽器のおかげで彼らの名声は瞬く間に轟くこととなった。

その後2人は1881年からピアノ製造を始めたが、これも当然絶賛され、多くの賞を受賞したといわれている。

残念ながらこの会社はエオリアン・アメリカン・コーポレーションに吸収されてなくなってしまったが、今も残る多くの楽器の中に名前が残されている。