チェコとピアノの出会い
現在チェコ共和国となったこの国はヨーロッパの中央に位置し、その位置ゆえに過去から現在に至るまで多くの戦乱を余儀なくされた。
このようなチェコが最も文化的に発展したのは、チェコ王国となった1310年以降、さらに1526年以降のハプスブルク家による支配の時期で、ヨーロッパ文化の中心都市の一つとなった。
多くの混乱の中で自国の、また、自民族のアイデンティティを守るため、彼らが残したものの一つが民謡であり、スメタナやドヴォルジャークといった作曲家の国民楽派の成立などからもチェコのナショナリズムと音楽の関連は大きいのではないだろうか。