ボールドウィンは現在も続く数少ないメーカーの一つ。アメリカにピアノを普及させた立役者の一つと言える。
◆ボールドウィンの歴史
ボールドウィンは、理想とする音を追求し続ける、アメリカのピアノメーカーである。
創始者D.H.ボールドウィンは、「普通の人々が真面目に働き、理想を追求した結果として生み出されたもの」であると、自らのメーカーのピアノを評していたという。
彼はもともと音楽教師だったが、1873年にボールドウィンピアノ会社を設立し、ピアノ販売に力を入れ、1891年からは、ピアノ製作を開始した。
ところが1899年、ボールドウィンが死ぬと、敬虔なキリスト教徒であった彼は、その資産を全て教会に寄付してしまったのである。
この時会社は当然倒産の危機に瀕した。しかし経理を担当していたルシアン・ウルシンが、ジョージ・アームストロングと共に会社を買い取り、存続へと至ったのである。彼らのボールドウィンピアノは1900年のパリ博覧会ではグランプリを受賞し、1920年代にはアメリカの有名なメーカーとなった。
そして現在も世界中で美しい音色の楽器として愛されている。
◆ボールドウィンで録音されたCD

愛の夢&ラ・カンパネラ~リスト名演集 ボレット(ホルヘ)
ホルヘ=ボレットベヒシュタインも弾いていますが、ドビュッシーやメンデルスゾーンなどではボールドウィンを使用しました。

イヴァン・モラヴェッツ4
イヴァン=モラヴェッツは1930年生まれのチェコ出身ピアニストです。あまり、有名ではないかもしれませんが、ミケランジェリの弟子で、その清らかな音色は他に類を見ません。