リリー・クラウス

Lili Kraus 【1903年4月3日1986年11月6日】

シューベルト:即興曲集

リリー・クラウスは1908年、ハンガリーのブダペストに生まれた。

6歳でブダペスト王立音楽院に入学し、バルトークなどに師事した。17歳で最優秀賞で卒業した彼女はウィーンに出てシュナーベルなどに師事し、さらに研鑽を積んだ。

シュナーベルは「リリー・クラウスだけが私のあとを継ぐ人だ」と言ったと伝えられている。

そのまま20歳でウィーン音楽院の教授になり、ヨーロッパ各地で演奏をした。

その後、第二次世界大戦で日本の捕虜にもなったが、戦後、日本の孤児を援助するなど温かい人柄の人であった。

レパートリーは広いが、モーツァルトに特に定評が有る。また、ヴァイオリニストのゴールドベルクとのデュオも有名である。

1948年にイギリス国籍を得た。

ヴァンガード・コレクション