エルガー

Sir Edward William Elgar【1857年6月2日-1934年2月23日】

Elgarエルガーはイギリスのブロードヒースで1857年に生まれた。

オルガニストの父をもち、才能にあふれた彼は若干10歳で作曲を始めたという。

経済的に豊かとは言いがたく、音楽院などで学ぶことが出来なかった。そこで教会オルガニストや家庭教師などの仕事をしながら作曲活動をしていた。

彼の転機は1896年、音楽祭で彼の作曲したカンタータが演奏されたことで、これの成功によって名前が世間に知られることとなった。

そして、1899年には「エニグマ変奏曲」でその地位を確立したのだった。イギリスでは大作曲家がそれほど生まれず、そんな中現れたエドガーはイギリスの誇りとなった。その後も順調にオーケストラ作品や小品を作曲し、ヨーロッパ中に彼の名は広まっていった。

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□エルガーのピアノ以外の作品

エニグマ変奏曲 (Variations on an Original Theme for orchestra “Enigma”)【1898年作曲】

1898年に作曲されたエルガーの出世作であり、イギリスのオーケストラ曲の未来を切り拓いた作品であると言える。

正式なタイトルは『独創主題による変奏曲「謎」』といい、エニグマとは「謎」という意味である。

この作品についてエルガーは「私は親しい友人をこの変奏曲の中で描いた。それに全ての基盤となるもう一つの主題も隠されているがそれは謎である。」と言ったと言われている。実際、この作品は14人のエルガーの友人の名前の頭文字を用いた変奏曲である。