エディ・ヒギンズ

Eddie Higgins【1932年2月21日~2009年8月31日】

エッセンシャル・ジャズ・ロマンス・ベスト

ヒギンズは1932年にアメリカ、マサチューセッツ州ケンブリッジで生まれ、シカゴのノース・ウェスタン音楽院で学んだ。

在学中からシカゴのクラブで活動していたヒギンズはそのままシカゴでプロとして仕事を開始した。

兵役中はビッグバンドも経験したが、1枚リーダー作品を作った以外は特にメジャーになるわけでもなく、サイドメンバーとしての活動が主となる。

これはクラブでの演奏を楽しみ、シカゴから動かなかったのも一つの原因と考えられている。

ヒギンズはこのようにアメリカでは注目を浴びる存在ではなかった。そんな彼を有名にしたのは日本の「ヴィーナスレーベル」であった。ヴィーナスレーベルで録音した、「魅せられし心」を皮切りに、制作されたアルバムがそれぞれヒットし、今ではアメリカに逆輸入の形で入り、本国アメリカでもその人気は定着したのである。

ヒギンズのアルバムはスタンダードで上品な演奏で、落ち着いて聴くにはちょうどいいアルバムとなっており、買うにあたり失敗の少ないアーティストである。

 

Best of Best: Memories Eddie Higgins

□エディ・ヒギンズ CD紹介


あなたは恋を知らない
エディ・ヒギンズによる珠玉のスタンダード集。エディ・ヒギンズのジャケットにはだいたい女性が写っているのですが、ヒギンズの艶やかなピアノに合っていて良いチョイスだと思います。
ちなみにこのピアノはベーゼンドルファー。録音も良いのでベーゼンファンにもぜひお薦めしたい1枚です。

ベッドで煙草はよくないわ
ドラムレスのちょっと珍しいトリオです。ギター、ベース、ピアノが作り上げる女性ヴォーカルの曲目は艶のある本当に歌っているかのような印象です。古き良き時代の品のあるジャズという感じです。
現在販売されている廉価版は画像が無かったため、画像からは古いバージョンにとびます。ご注意ください。

煙が目にしみる&マイ・フーリッシュ・ハート (ベスト・カップリング・シリーズ)
ヴィーナスレコードが発掘して、日本からアメリカに逆輸入されたエディ・ヒギンズ。サックスのスコット・ハミルトンをはじめ、日本人好みの情緒あふれる演奏は一度は聴いてみる価値あり。
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