●Stephen Kovacevich【1940年12月17日~】
コヴァセヴィチは1940年、アメリカ合衆国のロサンゼルス近郊に生まれた。
彼も多くのピアニスト同様神童として11歳でデビューした。
技術一辺倒になりがちな神童を変えたのは1959年に教師となったマイラ・ヘスである。
彼女は徹底的に内面の重視を説き、その後のコヴァセヴィチに大きな影響を与えた。
彼は現代のピアニストがコンクールをきっかけに世界に出て行くのに対して、彼の才能に目をつけたレーベルとの録音を多く行うことで知名度を上げていく方法をとった。
さらに、若い時からヘスの教えを守り、華麗な技術を見せる曲よりも、内面を表現する作品を選んで録音していった。
若い頃、『スティーヴン・ビショップ』と名乗っていたが、これはクロアチア人の父親が早くに亡くなったことにより、母親の再婚相手の姓を名乗っていたためであった。
また、ジャクリーヌ・デュ・プレと恋人だった期間があったり、後にアルゲリッチと結婚するなど情熱的な面もある。
□スティーヴン・コヴァセヴィッチ 略歴
1940年 アメリカのロサンゼルス近郊に生まれる
1951年 11歳でコンサートデビュー
1958年 イギリスに移住
1959年 ヘスに師事
1972年 初来日
□スティーヴン・コヴァセヴィチ CD紹介
ベートーヴェン:ピアノソナタ全集6 ベートーヴェンのピアノソナタ5番6番7番15番(田園)が収録されています。 あまり馴染みのないソナタかもしれませんが、ベートーヴェン弾きとして名高いコヴァセヴィチの名演をお聞きください。 | |
20世紀の偉大なるピアニストた ベートーヴェンのピアノソナタ8番「悲愴」、17番「テンペスト」、18番、28番、30番、31番、32番が収録されています。30代の若きコヴァセヴィチのフレッシュで力強い演奏を堪能できると思います。 |
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