●Friedrich Gulda【1930年5月16日~2000年1月27日】
フリードリヒ・グルダは1930年、ウィーンで生まれた。
彼も多くのピアニスト同様才能豊かで、12歳でウィーン音楽院に入学し、16歳でジュネーヴ国際音楽コンクールに優勝した。
彼の才能は多方面に向けられており、25歳の時マルタ・アルゲリッチを指導するなど、多くの生徒を持つ一方で、ジャズに傾倒しジャズを弾くためにコンサートをキャンセルすることもあった。
また、1956年のニューポートのジャズフェスティバルへの出演をはじめ、ジャズのメッカと言われる「バードランド」でも演奏するなどジャズの分野でも名を馳せた。
交友関係も広く、ジャズピアニストのチックコリアとはお互いにクラシックとジャズを教えあう関係だったそうである。
さらに、即興演奏(アドリブ)が得意で、コンサートのアンコールに自らの「アリア」を即興演奏したこともある。
とは言ったものの、やはりグルダはクラシックピアニストであり、特に有名なものはベートーヴェンとモーツァルトである。
そして、あるインタビューでは「何を弾いてもグルダになる」と自ら語るほど、癖のある性格で、癖のある演奏をした。
□フリードリヒ・グルダ 略歴
1930年 ウィーンに生まれる
1942年 ウィーン音楽院に入学
1946年 ジュネーヴ国際音楽コンクールで優勝
1947年 初のレコーディング
1955年 マルタ・アルゲリッチを指導
1956年 ジャズに傾倒する
1999年 死んだふりをして復活コンサート
2000年 死去
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□使用メーカー
□フリードリヒ・グルダ CD紹介
Beethoven: Piano Sonata No. 1-32, Piano Concertos No. 1-5 ベートーヴェンのソナタ全集+協奏曲という豪華なボックスです。 グルダは3度にわたってソナタ全曲録音をしています。 30代のグルダの演奏は奇をてらうものではなくそれでいて若さと情感のこもった素晴らしい演奏です。 | |
グルダ・ノン・ストップ グルダはエピソードに事欠きませんが、この録音はそのエピソード通りの面白いものとなっています。 曲目をみてみると「グルダ:アリア」「グルダ:プレリュードとフーガ」!!? Amazonで試聴も出来ます。 まさにグルダ・ノン・ストップ!! | |
Complete Mozart Tapes グルダが自宅で録音しながら死ぬまで発表しなかったモーツァルトのピアノソナタです。 ちなみに自宅ですのでピアノはベーゼンドルファーってことですね。 | |
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番 モ-ツァルトの有名な協奏曲です。 グルダは癖があると思われがちですが、オーソドックスな演奏で、むしろ音の響きやオーケストラとの息がぴったりのスタンダードな名盤と言えます。 |
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