John Milton Cage【1912年9月5日-1992年8月12日】
ジョン・ケージは他の大作曲家と比べると遅いスタートであった。
彼は19歳で作曲家を志し、シェーンベルクに師事した。
そして、1930年代から、徐々に頭角を現した。
ジョン・ケージを語る際にその特異性から、実験、前衛と言われるが、彼の音楽は音楽の世界から飛び出し、文学や思想、美術にいたる様々な分野に影響を及ぼした。
また、彼は東洋の思想にも興味を持って、日本の禅やインドの思想なども熱心に勉強している。
多くの独創的な作品を作曲したジョン・ケージだが、そんな彼の最も賛否の分かれた作品は「4分33秒」だろう。この作品はケージがそれまで模索してきた偶然性の思想を極端にあらわしたものとして現在に至るまで問題とされている。